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TOPICS 2019/06/17 SECRET

サロモンではじめるバックカントリースキーVol.1

バックカントリーの魅力とは

ゲレンデ管理外にある非圧雪の斜面を滑る、バックカントリースキー。このスタイルでスキーを楽しむ人々には、さまざまなバックグラウンドがある。サロモンスキーのアンバサダー平井義隆は、基礎スキーからこの世界に足を踏み入れたひとり。彼がバックカントリースキーに目覚めたエピソードをとおして、バックカントリーの魅力を掘り下げていこう。

ひとりの基礎スキーヤーを虜にした八甲田の大自然

岩手県出身で、幼いころからスキーに親しんできた平井義隆。スキーの選手になることを目指し、当時、基礎スキー部があった青森大学へ進学した。在学中は、全国学生岩岳スキー大会など、基礎スキー選手として数々の大会に挑戦。スキー三昧の学生生活を送っていた。

登山の経験すらなかった平井がバックカントリーに初めて触れたのは、大学3年生の冬。八甲田山で、スキー業界のレジェンド・三浦敬三氏を取り上げるテレビ番組の撮影があり、平井は荷物持ちのバイトとしてその撮影に参加した。

撮影当日は、あまりに必死でまわりに意識を向けることができなかったそうだが、漠然と、ゲレンデの先に広大なフィールドが存在することを知る。そして後日、改めて八甲田山のバックカントリースキーツアーに参加した。

「ツアーの最中、いつも滑っていたゲレンデやそのまわりの山々が見渡せる場所まで登ったときに『ここから見える斜面は、全部滑れるんだ』と気がつきました。そこから一気に、バックカントリーに魅了されていきましたね」

平井は大学4年生になって、八甲田山のガイドに弟子入りをした。大学卒業後も、プロのバックカントリースキーガイドになるべく、八甲田山を拠点に経験と知識を積み重ねていった。

「まるで地球を滑っているようなスケール感、自然によって作り出された地形の美しさ、雪質が異なるコンディションの斜面を滑る難しさ、それをうまく滑れたときの達成感。これらが、僕が感じているバックカントリーの魅力です」

プロガイドとして独立した平井は、2016年にガイドクラブ「中村農園」を立ち上げ、夏は南八甲田山麓で農業を、冬は八甲田山におけるバックカントリースキーのガイド業を営むなど、四季に合わせたライフスタイルを送っている。

バックカントリーにおけるリスクとは?

シーズン中、ほぼ毎日八甲田山に入っている平井ガイド。そんな平井ガイドは、バックカントリースキーにおけるリスクについてこう考えている。

「第一に雪崩ですね。雪崩事故のほとんどは、積雪が不安定な斜面を滑った人によって引き起こされたもの。このリスクを減らすには、多量の降雪や降雨、強風、気温上昇といった気象の変化だったり危険な地形を見極めて、安全な行動を取ることが重要です」

「雪崩以外のリスクとしては、同じ日に同じ山を滑っていても、場所によって雪質が異なるということですね。日射が当たる斜面とそうではない斜面では雪質が全然違いますし、標高を下げるだけでも違ってくる。それぞれの雪質によって、滑り方を変える工夫が必要です」

上の写真は、平井ガイドが4月中旬に八甲田山の田茂萢岳を滑走している一枚。日射が当たっている左側の斜面はザラメ雪だが、右側はフィルムクラスト(※)で板が走りやすいコンディションになっている。同じ場所でも、これだけ違ってくるわけだ。

※融解と再凍結を繰り返し積雪表面に形成された雪の状態のこと。積雪表面は薄い氷、その下は柔らかいザラメ雪になっている。

たとえば基礎スキーヤーの場合は谷回りに滑りがちなので、どんどんスピードが加速してしまう。斜面の変化を考慮せずにスピードに乗って滑り続けると、立ち木に衝突するリスク、雪質が急に変わった際に足を取られて転倒するリスクなども発生するだろう。

バックカントリーには、ゲレンデにない危険が数多く潜んでいる。経験と知識を積み、天候や地形を適切に読んで安全な行動ができるようになるまでは、そのフィールドに熟知したプロガイドのツアーに参加するのがおすすめだ。

バックカントリーデビューにおすすめのフィールド

最後に、平井ガイドがおすすめするバックカントリーデビューに最適なフィールドを紹介しよう。

(1)八甲田山

通年営業の八甲田ロープウェーを利用して標高約1300mまでアクセス可能なので、比較的短い歩行時間で滑れる斜面までたどり着ける。八甲田の山々やアオモリトドマツの樹氷など、ほかにはない景色を楽しみながらスキーを堪能できる。

(2)八幡平

旧八幡平スキー場が整備され、バックカントリーエリアとして注目されているフィールド。地元ガイドカンパニーの催行によるキャットツアーが利用できるので、長時間のハイクアップをせずに非圧雪の斜面での滑走を楽しめる。

(3)旭岳

北海道のちょうど中央付近にあり、大雪山旭岳ロープウェイを利用して、標高約1600mまでアクセス可能。ハイクアップをせずに極上のパウダーを満喫できるフィールドとして、国内外から多くのスキーヤー・スノーボーダーが訪れている。

Text by Maki Matsumoto, Photo by Hiroshi Suganuma.

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